YANAGISAWA T-992

ヤナギサワのT-992です。 当方20年以上アルトをメインに演奏しており、ソプラノからバリトンまでヤナギサワのブロンズ管をメイン機にしております。 こちらのテナーは都内ショップで新品新品含め各メーカー主要機種の中から選定し、しばらくメイン機として使用しました。 本機は特にも音が柔らかくて中域にコシと太さがあり、耳に優しいサウンドでありながらもバンドに埋もれることなくプレイできました。 ここ数年は別に所有している992（より若くて元気なサウンドのもの）を使用しており、こちらはなかなか吹いてあげられないのが現状です。 本当は手元に残して使い分けたいのですが、テナーはメインではないこともあって、資金難のため泣く泣く出品することを決めました。 現状でも最低音からフラジオまでストレスなく発音できますが、強めにブローするとネックのオクターブキーが上がってしまう症状があります。 出品にあたりリペアに見てもらったところ、バネの交換で直るので千円もかからないとのことでしたが、皆さま好みの調整があるかと思いますので、落札者様のお付き合いのあるリペアにご相談いただければと思います。 その他には特に不具合はありませんが、それなりに年数が経過しておりますので、ラッカー剥がれ等は多いです。見た目は年季が入っていますが、サウンドに影響するようなダメージはない所謂プレイヤーズコンディションです。 以上ご理解の上、3N厳守でよろしくお願いします。 ヤナギサワはWOシリーズに移行してから楽器のキャパシティが狭まり、演奏の自由度に限りがあるように感じますが、99シリーズは吹き方に的確に応えてくれる安心感があります。 現行モデルをお使いの方にもぜひ試していただきたい逸品です。 サックスは全体に値上げ傾向が続いており、ハイエンドモデルはなかなか手が出しづらくなってきました。 ヤナギサワらしい楽器をお探しの方、ブロンズ管の音色に興味のある方はぜひこの機会にご検討ください。